甲状腺がんは女性に多い病気で、症状の現れ方や生存率はがんのタイプによって異なります。
自覚症状が少なく進行しやすいこのがんに対し、予防や治療法の研究が進められています。
本記事では、甲状腺がんの原因、症状、治療法から、水素吸入との関係までを詳しく解説します。
なお、甲状腺がん以外のがん種との関係については、『水素吸入と「がん治療」の最前線まとめ』をご覧ください。

甲状腺がんは女性に多い病気で、症状の現れ方や生存率はがんのタイプによって異なります。
自覚症状が少なく進行しやすいこのがんに対し、予防や治療法の研究が進められています。
本記事では、甲状腺がんの原因、症状、治療法から、水素吸入との関係までを詳しく解説します。
なお、甲状腺がん以外のがん種との関係については、『水素吸入と「がん治療」の最前線まとめ』をご覧ください。
甲状腺がんは、甲状腺にできるがんのことです。
甲状腺はのどぼとけの辺りにある小さな臓器ですが、甲状腺ホルモンを分泌する大切な役目を担っています。
甲状腺がんには大きく分けると4つのタイプがあり、症状の現れ方や5年生存率などはタイプによって大きく異なります。
甲状腺がんは男性よりも女性の方がなりやすく、年間で約1,800人が甲状腺がんで命を落としているとされています。
5年生存率は早期段階で治療ができれば100%となっていますが、転移がある進行段階の場合には50%を下回っているのが現状です1)。
甲状腺がんは自覚症状が現れにくいがんでもあり、現在も予防や治療方法の研究が重ねられています。
まずは、甲状腺がんの特徴について詳しく見てみましょう。
甲状腺がんのはっきりした原因は不明とされています。
未成年時の放射線被ばく、体重増加や肥満などの生活習慣が甲状腺がんの発症リスクを高めるとの報告もありますが、このような原因がなくても甲状腺がんになる方はたくさんいます。
また、一部の甲状腺がんは遺伝子の変異で引き起こされることが知られており、全甲状腺がんの約0.4%を占めるとされています2)。
甲状腺がんを発症すると、早期段階では甲状腺のしこり以外に目立った自覚症状は現れません。
しかし、進行すると以下のような症状を引き起こします。
また、進行すると周囲のリンパ節や骨、肺などに転移を引き起こすのも特徴です。
甲状腺がんのうち約90%占める「乳頭がん」はリンパ節転移を起こしやすいものの、進行が緩やかで急激に命に関わる状態にはなりにくいとされています。
一方で、甲状腺がんの1~2%を占める未分化がんは悪性度が高い上に進行も早く、転移を起こしやすいとされています3)。
甲状腺がんの治療方法は進行度や全身のコンディションによって大きく異なります。
進行が遅いタイプの甲状腺がんでごく早期の場合は治療をせずに慎重に経過を見ていくこともありますが、多くは甲状腺を摘出する手術を行います。手術後はがんのタイプや進行度によって放射線治療や抗がん剤などによる薬物療法を追加で行います。
また、発見したときに転移があるような進行段階の場合には手術が難しいため、放射線治療、薬物療法、緩和ケアなどを行うのが一般的です4)。
現段階では、水素吸入療法と甲状腺がんの関係を直接的に調べた研究は報告されていません。
甲状腺がんの予防方法や治療方法は今もなお研究が続けられていますが、さまざまな研究により甲状腺がんの発生や進行には酸化ストレスが関わっている可能性があると示唆されています。
そのため酸化ストレスの原因となる活性酸素を除去する水素療法も何かしらの影響があると考えられます。
しかし、まだ甲状腺がんに対する研究報告がないため、まだなんとも言えないというのが現状です。
ここでは、水素吸入の可能性を探るため、甲状腺がんと酸化ストレスの関係について詳しく見てみましょう。
酸化ストレスは甲状腺がんと関連していると指摘されており、活性酸素を除去できる水素吸入が甲状腺がんの予防に役立つ期待が寄せられています。
甲状腺は、甲状腺ホルモンを合成する臓器です。
甲状腺ホルモンが合成される段階では、活性酸素の一種である過酸化水素が必要となります。
過酸化水素の代謝に何らかの異常が生じると甲状腺の組織は多くの酸化ストレスに晒されることになり、その結果甲状腺がんを発症するのではないかと考えられています。
2022年に、甲状腺がんと甲状腺がんではない組織に含まれる活性酸素の量を計測した研究結果が報告されました5)。
この研究では、甲状腺がんの組織は正常な甲状腺の組織に比べて活性酸素が有意に多く含まれていることが明らかになっています。
また、2011年には、抗酸化作用を持つポリフェノールを多く含む緑茶やコーヒーが甲状腺がんの発症リスクを下げる可能性があるか検討する研究が行われています6)。
結果として、閉経後の女性では緑茶を多く飲む方ほど甲状腺がんの発症リスクが低くなる傾向があると報告されました。
甲状腺がんは、閉経後の女性が発症しやすいため女性ホルモンの関与なども指摘されており、現時点で活性酸素を抑えることで甲状腺がんの予防につながると断言することはできません。
しかし、甲状腺がんには正常な甲状腺の組織よりも多くの活性酸素が含まれていることが明らかとなっています。
甲状腺がんの発症に活性酸素が関わっている可能性は否定できないでしょう。
つまり、活性酸素を除去できる水素吸入が甲状腺がんの予防に役立つ可能性も否定はできないでしょう。
活性酸素によってもたらされる酸化ストレスは甲状腺がんの発症だけではなく、甲状腺がんの進行とも深く関わっていることが指摘されています。
2016年の研究では、テロメラーゼ逆転移酵素という酵素が甲状腺がんの進行促進に関与することが示唆されました6)。
テロメラーゼ逆転移酵素は酸化ストレスが強くなるとがん細胞内のミトコンドリアに移動して酸化ストレスを軽減します。
その結果、がん細胞の死滅を抑制することが分かっています。
つまり、酸化ストレスが増えることでがんの進行が加速していまう可能性が示唆されたのです。
また、同じ研究で甲状腺がんで最も多い「乳頭がん」の細胞では活性酸素が多く作られることが報告されました。
これにより、甲状腺がんが活性酸素を増加させ、それにより酸化ストレスが増強。結果的にがんの進行が促進されてしまうという悪循環になってしまう可能性があるのです。
甲状腺がんと酸化ストレスとの関係生についてはまだ研究段階であり、確実な効果があるとは言えません。
しかし、活性酸素の抑制が甲状腺がんの治療に役立つ可能性があると考えられます。
今後のさらなる研究と治療への応用が望まれます。
甲状腺がんは、予後がよく治りやすいがんの一つですが、進行が早く転移を引き起こすケースもあります。
また、自覚症状が現れにくいため、進行した段階で初めて発見されることも少なくありません。
甲状腺がんの予防や治療方法は今もさまざまな研究が行われ、新たな方法の開発が期待されています。
水素吸入もその一つです。
今回ご紹介した2つの研究から、甲状腺がんの発生や進行には活性酸素が関わっている可能性が示唆されました。
活性酸素を除去できる水素吸入も甲状腺がんの予防や治療に役立つ可能性があります。
また、水素吸入は甲状腺がんだけではなく、多くの生活習慣病、認知症などの病気や美容の予防、治療に役立つことが明らかになりつつあります。
自宅でも気軽にできるため、健康や美容を維持するための一つの手段として水素吸入を試してみるのもよいでしょう。
ただし、水素吸入は確実に甲状腺がんの予防、治療に役立つと断言はできません。
水素吸入をする場合も、定期的な健康診断や人間ドック、医師が指示した治療を受けるようにしましょう。
水素吸入に関する研究論文・疾患別考察・基礎知識をまとめる編集チーム。特定メーカーに属さない中立的な立場で、医師監修・ファクトチェック体制のもと、エビデンスに基づく情報を発信しています。
運営元についてこちらの記事は参考になりましたか?
こちらの記事は参考になりましたか?