歯周病は歯を支えている歯肉や歯ぐきなどの歯周組織が傷害される病気で、いまや歯の喪失原因の第一位ともいわれています。1)
特に30代から60代にかけての有病率が高く、40代後半以降は虫歯以上に日本人が歯を失う原因となっており、私たちの健康に深刻な影響を及ぼしています。
本記事では、水素吸入を含め水素療法がこの歯周病に対してどういう影響をもたらすのかについて研究データをもとに解説していきます。
《▼YouTube動画版での解説▼》

歯周病は歯を支えている歯肉や歯ぐきなどの歯周組織が傷害される病気で、いまや歯の喪失原因の第一位ともいわれています。1)
特に30代から60代にかけての有病率が高く、40代後半以降は虫歯以上に日本人が歯を失う原因となっており、私たちの健康に深刻な影響を及ぼしています。
本記事では、水素吸入を含め水素療法がこの歯周病に対してどういう影響をもたらすのかについて研究データをもとに解説していきます。
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歯周病(歯周炎)は、歯茎やその周りの組織に生じる炎症性の疾患で、進行すると歯槽骨(歯を支える骨)にも影響を与え、炎症や組織の損傷を引き起こします。
歯周病の主な原因には以下が挙げられます。
歯周病の主な症状には以下が含まれます。
歯周病は早期に発見に、適切な歯科治療、そして定期的なメンテナンスケアが行われれば、お口を良好な状態を長く維持管理できる可能性があります。しかし、治療をせずに放置し、症状が進行すると、歯を失うリスクが高まります。歯科医による定期的な検診と予防的なメンテナンスケアが重要です。
これまで、水素による直接的・間接的な抗酸化作用が報告されています。また、腸管内でも水素ガスが4~12L/日作られています。2)
その水素による歯周病の抑制・改善については、水素を吸い込んで体内に取り入れる「水素吸入」による歯周病の予防や改善を調べた研究は、残念ながらまだ発表されていません。しかし、水素を含んだ水「水素水」を用いた研究がいくつかありますので、それをもとに歯周病の予防や改善について考察していきたいと思います。
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野の森田学教授のグループが,水素水の摂取に歯周病を予防する効果があることを動物実験で,世界で初めて証明しました。3)
Kasuyamaらの報告では、歯周炎を誘発するためラットの上顎臼歯の周囲歯肉を4週間しばっておき、水素水を与える群と純水を与える群に分けて比較しました。4)
水素水を与えた群では、血清中の活性酸素種の上昇が抑制されていました。そのため、歯周組織における8-ヒドロキシデオキシグアノシンおよびニトロチロシンの発現を低下させ、歯周炎進行後の多形核白血球の浸潤と破骨細胞の分化を妨げました。この結果から,水素水摂取に歯周病の進行抑制効果があることが示唆されました。5)
現在の歯周病予防は、歯磨き、歯石除去、歯周外科治療など,口腔内に限局した歯周病予防を行っています。これに水素水の摂取で全身の抗酸化力を高めることも、歯周病予防に効果が見込める可能性が出てきました。
前述の岡山大学の研究グループの発表で、歯周病患者13名を水素水投与群・非投与群の2つに分け、投与群は1日1Lの水素水を飲んでもらいました。両群とも歯石除去を行い、8週間後に歯周病の評価と血液検査をしたところ、水素水の投与群では歯肉の状態に大きな改善を認め、また血清中の抗酸化力が向上していました。6)
現在までに、水素水による歯周病の症状を軽減させるという研究報告は前述のようにありますが、歯周病を予防する効果という点については、まだ報告はありません。
これは、歯周病の原因が多数あるため、有用性を比較するにも、水素水を飲む・飲まないという条件以外について、その他の条件を全員同じにすることが難しいことがあります。できるだけ条件を揃えるには、多くの被験者が必要になります。
また、歯周病の発生の有無を見るには、より長期間の観察が必要なことなどが理由として考えられます。
ただ、水素には抗酸化作用などはありますので、今後、歯周病の予防効果についての評価が出てくることを期待したいものです。
水素水には、活性酸素を除去する働きがあることが知られています。水素水が歯周病に対してどのような影響があるかについては、まだ動物実験での話であったり、少数の歯周病患者での検討など限られており、はっきりとした結論が出ているわけではありません。また歯周病学会が推薦しているなどもありません。
ただ、水素水には抗酸化作用があり、口腔内の酸化ストレスを軽減する可能性はありそうです。これが歯周病にどの程度影響するかについては、まだ研究の余地があります。
歯周病の予防や治療の基本として、日々の歯磨き、デンタルフロスや歯間ブラシの使用、定期的な歯科検診が非常に重要です。これらの効果を高めるものとして、日々の生活に抗酸化作用のある水素水や水素吸入を取り入れることも今後出てくるかもしれません。
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